アメリカ痔ろう闘病記 - War with anal fistula

アメリカ留学時に突如見舞われたお尻トラブルについて綴ります

【時系列まとめ】発症から手術・診察終了まで

【2020年】

2月初旬 腰に違和感

2月中旬 肛門に激痛、ERで処置

     肛門周囲膿瘍(Perianal abcsess)

     と診断

3月上旬 別部位にシコリ 経過観察

4月上旬 シコリが肛門周囲膿瘍に

     腫れが収まる 経過観察

     下着の汚れあり

5月中旬 再診

     痔瘻(Anal fistula)と診断

     手術決定

5月下旬 COVID-19 test→MRI検査→手術

     シートン法(複雑痔瘻ではないが複

     数箇所のトンネル)

6月上旬 術後診察1回目(術後11日目)

6月下旬 術後診察2回目(術後30日目)

7月中旬 術後診察3回目(術後50日目)

     深部のシートン設置箇所の治癒状況

     の確認のため再手術決定

8月上旬 再手術 シートン撤去及び新たな

     シートン設置一箇所

8月中旬 術後診察(術後8日目)

8月下旬 Telephone-visit(術後16日目)

9月上旬 術後診察(術後約40日目):良好・3週後に再受診

10月上旬 術後診察(術後約60日目):良好・6週後に再受診

12月上旬 術後診察(術後約105日目)

     :シートンが緩み進捗が遅いと診断。

      ①シートンの締め上げ or ②再手術の選択を迫られ、

      ②再手術を選択(1月上旬予定)

【2021年】

1月上旬 手術前のCOVID-19テストを受けるも、COVID-19の再流行のため、予定病院が緊急性のあるオペ以外をすべてキャンセル ⇒ 手術無期限延期

2月中旬 半身浴中にシートンが外れる 自身で少し様子見

4月下旬 Office visit

     4月中旬にいぼ痔?と疑われる腫れに伴う痛みがあったが、それ以外は良好。触診でも痛みはなく、無事最後の診察修了

Follow-up Visit (術後初、術後11日目)

6月中旬

術後初めての経過観察にやってきました。

手術に執刀していただいた医師が登場し、経過を確認。私は医師が来るまで座らずに立って待っていたのですが、開口一番、痛み酷い?と聞かれたので、いやだいぶマシになって少し痛むくらいと返答すると、かなり怪訝な表情でReally?を頂戴しました。私の佇まいと表情がかなり不快感があるように感じたようです。日本人がいうA little painというのは本当に微かな痛みのことなんでしょうか。a littleには見えないねと少し皮肉?を言われてしまいました(苦笑)

 

その後、4,5日目が最も痛く、処方された強めの薬を飲んだこと、6日目頃から痛みがずいぶんマシになり始めたことを伝えると触診開始。

肛門に指を入れられるかと思いきやガバッとお尻を広げられるのみ。痛みはほぼ無し。すぐにガーゼを渡され、着替えの指示。

 

少しするとメモを片手に医師が戻ってきました。手書きで今回の手術を図示してくれました。簡単に言うと、私の場合は

①10-11時及び1時の方向に複数のトンネル

②ほぼ180度反対側の5時の方向に深めのトンネル

があったとのこと。

①は複数トンネルをまとめて切開して切除したそう。②は肛門に非常に近く、深めだったためシートン(seton)を設置したとのこと。シートンが自然に筋肉をカットする力を利用して痔管を取り除く方法(シートン法)だそうです。

 

温める、冷やす、シャワー、半身浴などとにかく自分で楽だと思う方法で引き続きケアをしてくださいとのこと。3週間後に再度経過観察しましょうと言い残し、また後日確認の連絡が来るとして本日の術後初診察が終了しました。

 

 

術後1週間

 

術後1週間経ちました。

本日も外出予定があり、往復で1時間半ほどの運転。朝食時にAdvilを服用。※原因はわかりませんが、前日の頭痛が激しかったので、とりあえずタイレノールの服用をやめてみました。

 

妻がスーパーに買い物に行っている間も車で待機。やはり長時間座っていられないので、立ち上がって外から後部座席の娘と戯れる。帰りにCVSに立ち寄る。まだToddler並みにしか歩けない私でしたが、車で待っているよりも少しでも動きたかったので自分で店に向かいました。常備していたAdvilが切れたのでAdvilとガーゼを購入し帰宅。

 

帰宅後、昨日届いていたTOTOの携帯ウォシュレットを使用してみました。使い勝手も感覚も本物です。一年ぶりの日本のウォシュレットに感動。少し値ははりましたが満足。患部もしみることなく洗浄できました。

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その日も安静に過ごしました。

食事もいつも通り、Advilは600mgだと6時間空けなさいというInstructionだったので夕食時に服用して本日は終了。ただ、シートンのせいなのか、ガーゼを当てているのが負担になっているのか鈍痛は続きます。

術後6日目

術後6日目の今日は元々外出の予定があり、車を運転する必要がありました。

 

いつも通り早朝5時頃に目が覚めます。ここでタイレノールではなく強めの薬を服用しました。この薬を服用している間は車を運転してはいけません。ただ、まだまともに座ったことがない中術後初めての運転。恐怖しかないので、気休めにしかなりまけんが、運転時には影響がないように運転予定時刻の6時間前に服用しました。

 

朝食を午前9時頃に済ませ、10時ごろにまたTylenolを服用し、11時に自宅を出発。

 

車に乗り込むだけで一苦労。以前、CVSで購入していた空気を入れるタイプの痔持ち用ゴム製クッションがやはり助けてくれました。(※穴が空いて使ってなかったんですが、それでも普通のクッションより断然楽でした。)

 

アメリカの道路舗装はかなり雑で、凸凹だらけ。お尻トラブルに苛まれる前は特に気にも留めていませんでしたが、今は直接的に影響を受けます。目的地到着まで慎重に運転しましたが、それでも2、3回凸凹の影響をくらい、激痛…その度に、はぅ!と歯を食いしばって我慢です。とほほ…

 

外出先の要件を済ませ、やっとの思いで帰宅。肛門収縮時の痛み以外は特に気にならなくなっていました。帰宅後、すぐにシャワーを浴びて患部を流し、温めます。それでかなり楽になりました。

 

この日は夕食後、時折軽い吐き気や胃に違和感を伴う激しい頭痛に見舞われました。術後初めての外出、長時間の座った姿勢や直立姿勢、薬の飲みあわせ、この数日間のスマホの見過ぎなど諸々の原因が考えられますが、原因不明。痛み止めを飲んでいるので何でこんな激しい痛みがくんねん、と思いながらも目を閉じるしか出来ることはないのでそのまま就寝しました。

術後5日目

前日に痛みが和らいだと思っていたが、早朝5時頃やはり痛みで起床。タイレノールを服用して二度寝

 

9時半頃に朝食を取った後、久しぶりの排便。やはり便の排出時は痛み無し。肛門収縮時に激痛。そのままシャワー。痛みの余韻に合わせつつ、ゆっくりシャワーを浴びると身体が温まるにつれて痛みが和らぐ感覚が。やはり朝一は身体も冷えて筋肉も硬くなっているので痛みが酷いのでしょうか。術後のInstructionで半身浴やプールはダメという記載があったため、半身浴をしていなかったが、無性にやりたい気分。しかし、ここはシャワーで我慢。

 

昼食後も便意が…もういつも通り無痛排便収縮激痛。シャワーで筋肉弛緩して痛みを緩和。タイレノール服用。翌朝ミーティングがあり、私が本来回さなければならないが、朝一の痛みが酷いため別の方に懇願。あぁ、本当に情けない。何だか初めてお尻トラブルに見舞われた2月と同じ気分。いつまで続くのだろうかこの痛みは…

術後4日目

早朝4時頃、やはり痛みが酷く排尿に行ったのち、タイレノールを服用する。その後また就寝するも痛みで8時頃に起きる。妻と娘はまだ寝ていたが、今薬を飲めば昼食頃にちょうどいいので8時過ぎに再度服用する。9時頃に朝食を食べた。娘用の鶏ひき肉、卵、ほうれん草の三色丼の残り物だがコレが美味い。ただ痛みで食欲がなく、丼半分ほどで残し、ベッドへ。後で振り返ると術後3日目、4日目が一番痛みが激しかった。たまに呻き声が出てしまう痛みが続いていたため、妻から処方された薬を服用してはどうかと勧められた。Breakthrough pain時に服用と書いていて、それがどのような痛みかがわからず服用していなかったが、術後4日目で座っていられないほどの痛みはおかしいと思い、昼食時初めて、麻酔入り痛み止めを服用した。すると、気の持ちようかもしれないが、今までとは確実に異なる痛みの薄れ方だった。排尿・排便時や笑った時などは相変わらず肛門収縮時の痛みはあるものの、それ以外の痛みが嘘のように和らいだ。夕食前に入浴。患部に石鹸が触れないように流す。体が温まりさらに痛みが和らいだ。念のためお尻拭きで患部を拭き取る。相変わらず血と浸出液が出ているがかなり量が減ってきた。

夕食は肉じゃが。痛みが和らいでいるからかペロリと完食。薬は元のタイレノールに戻して服用。ベッドで休みながらスマホワーク。尿意がきたので排尿するも、やはりこの時の痛みばかりはまだ消えない。激しい痛みに思わず声が漏れる。ただし、痛みの余韻が以前より楽になってきている。確実に快方には向かっているようだ。

 

術後3日目

さらに痛みが激しくなる

前日夜12時頃に起きていたものの、動くのが辛いので痛み止めは飲まなかった。そのためか、早朝激痛が走る。尿意もあったため、朝4時頃にトイレへ。激痛に耐えながら排尿したのち、タイレノールを服用。なんとかベッドに戻り、痛みを忘れたい一心で再度就寝。

午前9時頃朝食でクロワッサンサンドを食べる。この時はリビングへ行くのもやっと。そそくさとたいらげ、タイレノールを飲んですぐにベッドへ、少しでも痛みを和らげるため横になる。スマホでニュース・新聞を見たり、Kindle、マンガ、FacebookInstagramTiktok、LinkedInなど一通りチェックしたのち眠りにつく、昼食時うどんを食べた。何とか椅子に座れたが全体重をかけられないので右腕で少し体を浮かしながら利腕ではない左で食べた。左で支えればええやんと思ったかもしれないが、一旦右で支えてしまったものを切り替えるのも一苦労…そのまま左手で箸を使ってうどんを食べた。食後タイレノールを服用してまたベッドへ。痛みを忘れるべく眠りの世界へ…と思ったら便意が…術後2回目の排便。肛門収縮時以外は痛みはないと分かっていても恐怖。また、手を握りしめて…1回目と同じだったが、とにかく収縮時の痛みが酷いのでお尻拭きで丁寧に吹いた後すぐにベッドに戻り、息を整える。

夕方、MyChartにメッセージが入っていることがわかり確認するとMRIの詳細結果の連絡だった。術後に届けられても意味ないなと思いつつ確認、10-11時の方向と1時の方向に2つトンネルがあった模様。正直、手術内容の説明もまだなのでその通りオペしてくれたのかは不明。

夕食は酢豚。お腹を下すのが怖いのでお酢を控えめにしてもらった。食後タイレノール

食後すぐにベッドへ。深夜12時頃に再びタイレノールを服用し、就寝。