アメリカ痔ろう闘病記 - War with anal fistula

アメリカ留学時に突如見舞われたお尻トラブルについて綴ります

突然の激痛!(2) - 肛門周囲膿瘍 - Perianal abscess

やっとの思いで病院に到着。Insurance cardを提示し、Co-payment $30を支払い待合室で待機。

土日診療でしたがあまり混んでいなくて10分ほどで名前を呼ばれ、診察室へ。初めに、看護師から簡単な病状の確認と体温計測があり、医師が来るまで着替えて待機。下半身を全て脱ぎ、ガウンのような病院着を羽織り、ベッドに横になって腰から下を綿のブランケットのようなもので覆い隠し、診察を待つ。情け無い格好だと思いながらも激痛のため何も考えられずひたすら我慢。

15分ほど待つと白髪の背の高い男性医師がHow are you doing! と登場。こちらは拙い英語で辛さを伝えようとするも肛門が痛いということは伝わっていたようですぐに触診へ。尻を左右へガバッと開かれ、激痛。またオデキの腫れをチョチョっとPushされ、ハゥ!激痛。そして、ついに肛門の中に指を入れられ、上下左右の痛みを確認される。ぐぅぉ 〜 激、激痛…激。

その後、急にどこに住んでるの?と住所を確認される。どうやら、土日診療で外科医(Surgeon)が不在だったらしく、別の病院を紹介するから今日すぐにそちらにいって処置してもらったほうがいいとのこと。えっ、まさか。切るの?いきなり?えっ?と動揺しながらも英語でのやり取りについていくのが必死で病院の行き方、紹介状などをもらい、すぐに転院することに。もちろんまた激痛の中自分で車で向かいます。

突然の激痛!(1) - 肛門周囲膿瘍 - Perianal abscess

排尿時に感じた痛みが、肛門収縮時に常に感じるようになりました。笑ったときやくしゃみなど、反射的に肛門が収縮するようなときに痛みを感じるように。そのときに初めて問題は腰ではなく肛門ではないのかと思い、恐る恐る鏡で自身の肛門を覗いてみました。

するとまさに尾骶骨の下あたりにオデキのような白い点が!お前やったんか!と今までの不快感、痛みに納得しました。

その当時、私はまだ肛門周囲膿瘍や痔瘻というワードを知る由もなく、また腫れが大きくなかったこともあり、ただ肛門の近くに出来たオデキやから、触らんようにほっといたら治るわと放置していました。

残念ながら私の予想はものの見事に外れ、初めて痛みを感じてから1週間ほどでみるみるオデキの腫れが大きくなり、パンパンに腫れ上がってしまいました。ついには何もしていなくても激痛が走り、ほぼベッドで寝たきり状態に。

平日は授業があり病院に行けなかったため、2月中旬の土曜日にUrgent Careで急遽受診することに。土曜日朝一で近くの病院に電話し、病状を説明、昼過ぎに予約が取れました。立ち上がるのもやっと、息も絶え絶え、車で病院へ…

ん…腰痛?

MBA一年目の秋学期を死に物狂いで乗り越え、年末年始の1ヶ月の休みを家族水入らずで満喫しました。1月中旬からまた激動のMBA生活が始まり、半月ほど経った2月上旬に異変が出始めました。

グループワークでディスカッションをしていると何やら腰(尾骶骨周辺)に筋肉痛のような鈍い痛みを感じるように。今まで腰痛とは縁の無かった私も、朝から夜中まで授業、ディスカッション、予習・復習で座りっぱなしの生活だったため、特に疑うこともなく腰痛だと信じ切っていました。

しかし、数日すると排尿のときに痛みを感じるように。と、言っても尿や便が出るときではなく、尿が終わるときに肛門付近の筋肉が吊るような痛みを感じるようになりました。(尿終わりに尿切りをするためなのか、肛門が一瞬収縮する運動時。恐らく反射反応でしょうか。)

それから尿をするのが少し億劫になりつつも、筋肉痛のような痛み以上ではなく、何が原因なのか不思議に思っていました。

はじめに

はじめまして、US_analtroubleです。これは私が妻と幼い娘とともにはるばるアメリカにMBA留学に来たときのお尻トラブルに関する闘病記です。私自身、海外での長期滞在は初めて、慣れない海外の他、また初めてのお尻トラブルで不安・恐怖しかない経験をし、これでもかと言うほどネットで情報を検索しました。その中でさらに不安になったり、安心をもらったり、様々でしたが、先人の皆様方に助けられたことは事実です。そこで、私の経験もアメリカのどこかで不安や恐怖に苛まれている日本人の手助けになればと思い、今回本ブログに綴ろうと思いました。必要ないところは読み飛ばし、是非参考になるところだけ拾って活用いただければと思います。